ダックスフント
ダックスフントは、元々ドイツ原産の犬種である。日本においてダックスフントは非常に人気があり、ジャパンケネルクラブ登録頭数において、国内1位である。
■ダックスフントの歴史
ダックスフントの起源は古く、最も古いものでは古代エジプトの壁画にダックスフントと酷似する犬種が刻まれている。しかし、現在のダックスフントの起源は中世ヨーロッパであると考えるのが妥当であろう。
現在のダックスフントは、スイスのジュラ山岳地方のジュラ・ハウンドが祖先犬と言われ、12世紀頃、ドイツやオーストリアの山岳地帯にいた中型ピンシェルとの交雑によって今日のスムーズヘアード種の基礎犬が作られたと伝えられている。当時は体重10~20kgと大きかったようで、シュナウザーを配して、更に他のテリアによってワイヤーヘアード種ができた。またロングヘアード種は15世紀頃、スパニエルとの交雑によって作出されたが、どこでなされたのかは定かではない。
本来、ダックスフントは名前の表す通り、体重15kg程もある穴熊を猟る為や、負傷した獲物の捜索及び追跡の為に農夫などによって改良された犬種で、「Bracken(狩猟)」の時代から特に地下での狩猟に適するよう繁殖されてきた歴史がある。当時、ダックスフントはドイツ国内においてはテッケルやテカル、ダッケルと呼んでいたと言われている。19世紀頃、ミニチュアとカニンヘン(兎という意味)がスタンダードが入ることのできない小さな穴に入って、穴熊のみならず、ネズミや穴ウサギ、テンを猟るために改良されて誕生したようである。また、この頃からアメリカや他の国へも少しずつ輸出されるようになったらしく、そのダックスフンドの繁殖に尽力していたと言われる最古のクラブは、1888年に創立されたドイツテッケルクラブ(Deutscher Teckelklub)である。
■ダックスフントの容姿と特徴
何と言っても、特徴的なのはその胴長短足の容姿である。ダックスフントの顔は面長で、尾は長く、耳は下に垂れる形をしている。鼻は大きく、鼻孔が開いているため、嗅覚に優れている。鼻の色は、基本的には黒だが、一部の茶系の毛色の犬種においては、レバー色のものもいる。 また、胸が十分に発達している。骨端が突き出ているので、前から見ると楕円形をしている。あばらはよく張って腹部につながっている。 地低く、短脚で、体長は長いが、引き締まった体格である。非常に筋肉質であり、向う気が強い頭部の保持と、警戒心に富んだ表情を見せる。長い体に対して短い脚であるが、不具合であったり、モタモタしたり、また歩様が制限されるようではない。
■ダックスフントの性格
生まれつき友好的で、落ち着きがあり、神経質であったり、攻撃的ではない。情熱的で、辛抱強い。ただ、元々が猟犬であるがゆえに、時として攻撃的、負けず嫌いな性格を垣間見せることもある。